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上通ヒストリー

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歴史と、独自の文化を持つ上通。上通ヒストリーを紐解いていくと、文化の息遣いまで漂ってくるよう。

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《江戸期から明治》文教地区としての発展

江戸時代、上通一帯は、中・下級武士の屋敷が建ち並んでいました。しかしそれが様変わりしたのは、1877(明治10)年の西南の役。官軍が薩摩軍の動向がわかるよう市街地に火を放ったため、上通の武家屋敷もすべて消失。一面の焼け野原になったという記録があります。

区画整備が行われ、現在の白川公園に県庁が新設。周りに公的機関が建てられました。熊本師範学校、熊本中学校、済々黌、県立女学校といった教育機関が薮ノ内に配置。黒髪には第五高等学校が開校し、上通は、この地に集まる役人や学生をターゲットとし、書籍や文具を扱う店舗や洋服店、時計店などが創業していったのが始まりとされています。このころに創業した店舗は軒並み創業100年以上。上通に老舗が多いのはこのためです。

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《大正から昭和》激動の時代からの飛躍

大正に入り、菊池軌道(現在の熊本電鉄)や熊本市電といった交通網の発展も商店街の追い風となりました。『東に役所、西に学校、北に菊電、南に市電』といった絶好の環境の中で上通は商店街として繁栄していきました。

戦中は大きな被害は免れたものの、1953(昭和28)年の「6・26水害」で上通は甚大な被害を受けました。復興を果たした1958(昭和32)年、「上通振興会」を設立。1960(昭和35)年には、5丁目地区に熊本初となるオーニング(日よけのための覆い)を設置。翌年には3、4丁目にもオーニングが設置され、商店街としてさらなる飛躍を果たしました。

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《平成、令和…》熊本の「歴史と文化の街」として

平成に入ると「上通並木坂」が完成。老舗の古書店と、若者のファッション発信地が隣接する、“化学変化”が生まれました。さらに1998(平成10)年には、木製の歩道と高いアーケードを設置して、新たな上通が誕生。さらに2002(平成14)年には、熊本市現代美術館を併設したびぷれす熊日会館がオープンました。

また、上通全体のプロジェクトも数多く始動。2013(平成25)年には、熊本市美術館とコラボした「うわさプロジェクト」を企画。上通の“うわさ”ボードを商店街一帯に展示するもので、全国からも高い注目を得ました。時代ごとに別の顔を見せていく上通。これからもまた新たな挑戦が続いていきます。

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上通青年会

上通青年会は上通の商店街に携わる若手メンバーによって構成された団体です。現在45歳までの上通関係者が会員として約30名ほどで活動しています。会員は老舗店舗の後継者や各店の店員、また不動産業の方、駐車場経営、銀行関係、そして外部会員としてテレビ・ラジオ局員の方などにも参加していただいています。
上通青年会は会員の修練及び相互の親睦を図るためとして設立され、戦後だけでも27代の会長が受け継いでおり、近年、戦前にも上通青年会が救護団を結成したという写真も発見されました。また過去には先輩方が鳥人間コンテストにも出場されるなどさまざまな活動を行っております。

歴史ある上通の青年部組織ですが、主な活動は例会として近隣の飲食店にて懇親会を行っています。上通ボウリング大会として商店街の方々との親睦を深めたり、藤崎宮秋の例大祭に参加したり、城東小学校の夏祭りや手取天満宮の鷽替えで焼きそばの出店をお手伝いするなど地域行事にも貢献しています。

上通青年会