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丹伊田 穣イメージ

[(有)ロゴス設計同人代表取締役] 丹伊田 穣

上通アーケードイメージ

私の上通町

テーマは『明るく・優しい』です。アーケードの設計には、たくさんの制限・制約がある為、どこのアーケードでも、同じ様な感じになってしまいます。上通のアーケードの設計にあたって、明るさや優しさを形にする為に、一番ポイントにしたのは、床を木の素材(イペ=鉄木)にしたことです。これは、アーケードにおいては画期的なことで、全国においても例のないことなので、設計から実現までには、かなり時間と労力を要しました。
特にアーケードは市道であり、この建設は共同事業なので、各方面への説得は大変なものでした。しかし、私の設計において、ここだけは譲れない!と半ば強引に押し通した感じでしたね。
完成後には、この木ならではの感触が好評で、本当にうれしく思います。

上通アーケードイメージ2

設計について

この350メートルのアーケードは、パリのセーヌ川の左岸、チュイルリー公園の向かい側にたつオルセー美術館をイメージして造りました。オルセー美術館は19世紀の初めに建設された駅舎を改装して、1986年に開館した、建築物としてもすばらしい美術館です。美術館のギャラリーは展示物を引き立たせるもの。そして、アーケードは、それ自体が主張するものではなく、あくまでも主役は“人”なのです。
その為、全体をすっきりした印象に、そして歩く人に優しいものに、と考えて造っています。証明は太陽の光に近い暖色系のものを、そして直接照明ではなく、間接照明で天井を照らすことにより、柔らかい光になる様、音響は音源を意識させない様、埋め込み型のマルチスピーカーに、と見えない細工をいくつも施すことにより優しさを演出しています。

新アーケードになってから

上通はどこの街にもない、独特の雰囲気があります。それは、新しいアーケードが出来て、新しいビルが建ち、新しい店が出来る。それが、ただ新しいだけではなく、古き良きものを大切にしている街であること。だから、上通でイメージするカラーはチャコールグレー。人の温ったか味や深さ、みたいなものを感じます。
そして何より、人の“和”がある。このアーケードの最大の魅力である、木の歩道は、その優しい歩きごこちを保つ為に、日常のメンテナンスは大変なものですが、そのことにより街のコミュニケーションを育て、一体感は生まれ、ますます豊かな商店街に発展することを期待しています。  


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