
![街全体がギャラリーになる! [CAMK 熊本市現代美術館元館長] 南嶌 宏](images/h3_people2.gif)

このアーケードは床が木で出来ている為か、現代の急ぎ足のリズムの中で、人を佇ませる様な、柔らかく包み込む温かさがあります。その延長線上に位置する現代美術館は、現代の人間のあり様を考える『人間の家』の役割を担っていると考えます。今を生きる人間だから、いいこともあれば、間違いもある、楽しいこともあれば、辛いこともある。そういうこと全部をひっくるめて、自分を信じること。ここに存在していることを五感で肯定させることができる場所。それが、現代と名の付く、“今”にこだわった、現代美術館の役割であり、そうありたいと努力しています。

美術館がオープンしてちょうど5年。その前の立ち上げ準備期間を数えると、熊本で8年を過ごしました。その中での上通の印象は、単なる商店街というより、一つの建築空間の様な統一感があり、その上、それぞれの個性を主張している独特のスペース。商店街というのは、人が集い、流れるところで、街の活性化を計るうえでは、生命線とでもいうべき重要な役割を負っています。上通りは歴史のある古い街並と新しい文化が、上手に融合している、なんとなく裏原宿を連想させる、そんな温ったか味のある街並だと思います。